愛について

 

涼しい風が吹いた

夏が消えて あの子も消えて

わたしは1人になった

いつのまにかメロディも消え

静寂に取り残される夜の街の一人歩き

 

愛以外いらない 愛しかいらなかった

いくら探しても見つからない

世界のどこにもいない貴方に

恋い焦がれている

 

瞬きの隙間に 爪の先に 或いは月の綺麗な夜に

そして、血の通った肉体の内側に

いつも貴方はそばにいる

密やかに潜む秘密そのもの

 

誰もが虜になっている

誰もが躍起になっている

翻弄し翻弄される最中にいつも

貴方がいることをわたしは思い知らされる

 

人の一生の意味など宇宙からみれば

塵に等しく散ってゆけ

百番線じの言葉をもってしても

きっと止められないと思うわ

貴方を知り、振り回されるのが

この世の理 人の意味

遠い果てにて答え合わせ

手合わせしようね

いつかきっと