感傷的意思表明

 

どこにもいけないわたしとともにわたしはずっとここにいた。あの子もあいつも君もみんな何処かへ行ってしまう、大多数に優しい世界を少数派で生きるので褒められたいたいたいたくない?ねえ、空を飛ぶ方法を探している。

足踏みばかりしていたらいつのまにかリズムが出来上がってdon!don!pa!ろっきゅー!なーんて言いながらこの世界にいない貴方のことを今夜ばかりは思っていたい。そちらはどうですか。2人で声をあげているその仲間に近い遠い未来によろしくお願いしてもいい?

枯渇した、枯渇しているまんま声を発しているわたしはどう目に映るの、お茶を飲もうよ、ギターも弾こうよ、あの頃よりきっとうまくなったよ、あの頃より素敵になったよ、いろんな話がしたかった、わたしのことを見て欲しかった、歌を聴いて欲しかった、友達になりたかったけどきっともう友達だったんだと勝手に思っている。

血の通った身体が憎らしい、今日のわたしが死んでゆく様をただ眺めている。真夜中に溶け込むわたしの境界線が曖昧になることにひどく安心感を覚えて爪先立ちで歩いている。柔らかい毛布にいつまでも爪を立てるのはやめにして、愛してあげたいだってこの世界で一番優しいから。

 

優しさと毛布と愛と夜はコーヒーとおなじ重さをしている。

世界、まとめて愛してやんよ。