世界詩

 

何もかもを理解する日は来ない

 

雨が降ったり晴れたりして

 

音楽が生まれては消えていく

 

記憶はいくつものエトセトラ

 

結びつかなければゼロに等しい

 

百年後、僕らはもうこの世界にはいない

 

永遠なんてないから愛しい僕らの命

 

美しい何もかもは消えてゆくから美しいのだと

 

気づいて絶望した感情でさえも

 

美しいと思うのです

 

半径何とかキロメートルが

 

僕らの世界の全てだから

 

何もかもが偏った世界の断片だね

 

 

もう戻れない見たこともない過去に

 

エモーショナルを感じながら

 

生きることを考える

 

だって僕たちは生きているから

 

言葉は簡略化する恐ろしいものだと

 

どれだけの人が理解しているのだろう

 

わたしの心の詳細は

 

わたしの中にのみ存在しています

 

あなたの心の詳細は

 

あなたの中にのみ存在している

 

かなしいにも種類があって

 

楽しいにも種類がある

 

それがわからない君と

 

分かり合える日は永遠にこないんだよ

 

 

世界が滅びるかもしれない

 

 

君がこの世界から消えるかもしれない

 

 

わたしがこの世界から消えるかもしれない

 

いくつものかもしれないが

 

この世界を象っている

 

つまりは不安定の上の安定です

 

拝啓 世界という言葉に簡略化された全てに

 

愛を込めて

 

滅びの瞬間を待っている