惰性

義務感のみで水を飲む時、人間は一時停止。

煙草なんてあってもなくてもよかった。

酸素を吸うついで。その時君のことは一ミリも

頭をよぎることがないからどうか安心してほしい。

 

余計な言葉をいくつ交わしたところで

僕も君も交わらないのなんて百も承知だった。

どうしてと聞かれたら困るけど、惰性だよ。

 

沈黙に言葉を浮かべていると君は安心して

その度にわたしは不安になる。

「安」の応酬

ビジネスパートナー:フレンズ

大事にされなかった言葉たちが

投げられては足元に散らばる。

昼と夜と朝のこと、わたしはまだ許してなんかないのに。

許し。許しを請うのはわたしの方だったのかも

しれないよね、本当は。

許し合えなくてどこにも行けなかった。

 

水も煙草も酸素も呼吸も、会話でさえも

これからもきっと惰性で続いてゆくのね。