東京の月は、夜でも寂しそうだね。
夜の海は、昼間のそれとは別モノ。
昼間、アスファルトにのびるねこ。
雨が降りはじめたアスファルトの匂いがすき。
好きって言葉、重くも軽くもなくてすき。
言葉には程よい質量が備わっているのです。
備えつけの暖炉の前で夜中に前髪切りたい。
「2センチ切るからかわいいと言って。」
かわいいに取り憑かれたおばけ。
「おばけっていると思う?」
思ったことが口から飛び出す。
唇の赤って愛と嘘、どっちかな。
どちらか悩んだ時点でどっちでもいい。
いい加減、良い加減。
テキトー、適当。