断片破片

 

痛いくらいの冷気が人間を殺していく。冬。何度もリピートする世界のプレイリストは美しくて隙がない。神様も信じちゃうくらいの、だ。かくいうわけで冬が今年も繰り返されている訳だけど、君はいまどこを生きていますか。ネイルのはげかけた爪の色がピンクで安心している。君の血はきっと綺麗な赤だよ。遠い昔からある花に名前をつけたら笑ってくれるのが君で、笑わないのが神さま。

 

さよなら、とかごめんね、とかどうでもいい言葉ばかりがたゆたっているせいで言いたいことなんか一つも存在の余地がなかった。iPhone一つには世界が詰まっているように見えるじゃん、あれ、嘘だから。僕らの容量はiPhoneに喰われてるのよ、データ削除しないと、新しい写真は取る事ができません。よくわからないヨーグルトみたいな頭に砂糖と塩間違えて入れてしまうような人生。嫌いな人間が多すぎて人間が嫌いだ、わたしは来世ねこになります。地球。

 

地球という惑星はおもちゃ箱、周りの星は神さまが遊んだ後そのまま出しっぱなしにしたせいで、太陽が全部しまおうとしているけれど、神さまが愛したのはおそらく月。鉄板の上でじゅうじゅうと音を立てる丸いたこ焼きにエールを送る夜、もう1人のわたしは笑っていたしばかにしていたし一番かわいそうなのは月とたこ焼きだった。同情申し上げます。

 

破裂寸前の、もしくは風前の灯なので大事にされたいです、わたし。散らかった宇宙ステーションでダンスでもどうですか。エイリアンを愛することは多分無理だけど、愛について話してみるくらいはできるよきっと。コーヒー、紅茶、お茶、わたしのうちにくれば素敵なおもてなしをしてあげる。ねえ、君って眠い時口が悪くなるんだけど気づいてる?仮面、落ちてますよー。

 

 

閑話休題
恋って何それ美味しいの。
クボタカイしか勝たん。
女子力高くて君は最高。
言葉はいつだって幸福だ。
それを扱う僕ら次第。
不幸を主張するときは器が良くないんだよねえ。
『宇宙と繋がる!』 

 

 

エンドがハッピーであれといつまでも願っているけれどエンドなんて永遠にこなかった。終わりの見えないエンドロールに退屈すぎて死ぬ手前。面白い話してよ。笑う振りばかりしていたら笑い方を忘れてしまった、落し物、届いていませんか。疲れた顔で笑い合うのが美德だというならそいつはマゾだからスワイプして無視。うるせえ静かにしてくれよ。と言ったところでノープロブレムだから君は安心して海へ向かってくれ。

 

風。風と雨が轟々と音を立てているからとりあえずノリに乗っとくか。テキーラいただきました〜!遠い砂漠のサボテンに、心の中で愛を捧げるといいらしいよ。やってみたけど喉は熱くて愛は溶けた。