十二月二十五日

 

エトセトラとエトセトラ

人間の頭がどんどん冷やされて

反比例して過剰に生きてゆく僕ら

キラキラを身に纏っているだけで

幸福をかみしめていたはずなのに

隣で、隣の隣で、

流れ星か怪盗にでもなっている気分

恋人とか友達とかは幻覚あるいはまぼろし

確かなのはわたしの痛みを訴える

ヒールの中のつま先だけだった

足音が街に響いているから

「わたし此処にいます」

 

真夜中の都会は意外と生きているのに

朝一番最寄りのホームは死んでいる

朝を選ぶだなんてセンスがありますね

 

もう二度と、生きていけないような感覚

今年の冬こそ死を覚悟している

同じ歌も同じ詩も同じ時も存在しないから冬。

 

 

冬に神様が生まれたからわたしの命は動揺する

生誕祭を執り行いサクッと死なないようにいよう

僕ら幸福の先で待ち合わせしようね

メリークリスマス