星になり損ねて今世は仕方なく貴方の隣に人として居る

 

じんわりじっとりした夜に

肩を並べるn回目

並んでお酒を飲んだって

並んで歌って話しても

その距離、永遠!と観測されました

断片的星座のごとく交わされる言葉

宇宙に散らばった残骸みたいな会話

”居心地悪そう”の解を求めて

本屋にはびこるお化けになる日

「永遠」を埋められないままでいる僕ら

訂正、わたしです

 

永遠かけてもたどり着きそうにもない

星になりたいそうしたら永遠に近づける?

流れ星が消えないうちに三回ね、

声にするのだと神様が言っていた

お願い事の作法です

 

星になりたい、星になりたい、ほし、

消えてしまったので当分人間をやる他ないらしい

仕方ないない、致し方ない

記憶を懐古するなんて人間の悪いくせ

おかげでわたしの人生地獄なの

 

「君は幸福そうだね」

君もまた、幸福にいることを知らずして

足元は暗くて見えない僕ら、に

似ている海の近くのあいつ

 

来世は灯台になるかもしれません

メイビー冗談怒んないでよ

 

 

 

飽きるほどいろんな女と花を見る

貴方と桜は一生見ない [夏編]