一人遊び

 

「飛び跳ねる雨粒みたいな

君の笑い声が好き」

という君が好き

 

好きは目に見えないから

透明に違いないわと予想する深夜

 

透明になったつもりでビニル傘越しに

貴方をこっそり見つめる

 

拝啓 雨の神様

風邪などひかぬよう

傘を贈ります 敬具

 

風邪をひいたので一回休みのち

エスケープして、そのあとすすむ

 

進まない 進捗ダメです

ぬかるんだ 水たまりみたいなのにはまる

 

脱ぎ捨てたハイヒールには目もくれず

スキップで水たまりを越える

 

スキップで六月を飛び越えたなら

「お出口左ー、八月駅です」

 

八月の夏真っ盛りの晴天の

元で永遠の眠りにつきたい

 

永遠とエンドレスって似てる気がしたら

始まる終わらない夏

 

本日から冬は休暇のバカンスで

ただいま席を外しております

 

バカンスに誰もが出かけて空っぽな

オフィスで一人 アイスを食べる

 

溶けかけのアイスみたいな日常が

いつか恋しくなるのねきっと

 

キンキンに冷えた空気が恋しいと

夏の青空 横目に思う

 

どうせ冬には反対のセリフを

つぶやく君を想像する昼

 

つぶやいた

おやすみさんかくまたきてしかく

キャンディが溶けきる前に